アタッチメントの静的理解と動的理解

諸君らが愛してくれた twitter は死んだ。何故だ!? サービス名も社名も変わると告げられたその日に変更が実施され、twitterという名前がなくなりました。だからというわけではありませんが、情報発信の1つの経路として、思いつきを呟く1つの経路として、こちらのnoteをぼちぼち更新しようと思います。 久しぶりの話題は、最近頭をよぎるアタッチメントの理解の2種についてです。 このことは私としては...

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発達障害とアタッチメント:normativeという基準線

発達障害とアタッチメントについては、これまでも深く取り上げてはきませんでしたし、ここでもそこまで深入りをした議論をしようとは思っていません。けれども、いくらか考えが整理されてきた気がしますので、書き出してみたいと思います。あくまで覚書のようなもので、これが研究知見をまとめたものだと誤解されないように、最初にそのことを断っておきたいと思います。 1.アタッチメントのプロセス いつもの話ですが、アタッ...

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小物・ガジェット紹介

ここ数年、ネットでの研修会や勉強家、研究会などが大いに増えたのですが、それはこの時代を生きる専門家にとっては必然的なことだろうと思います。当然中にはこうした変化を歓迎できない方もいらっしゃると思いますが、私はもともと作業にパソコンやICTを用いることに関心はあったため、比較的早くにこの変化になじんだ方だと思います。 だからどうしたという話なのですが、いくつか便利な小物やガジェットを使用してきました...

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不満とニード

前回、「話を聞く」ということについて書きました。その時に、怒りの問題はまた別に取り上げます、ということを書いていたと思います。実際のところ、この話をするためには、何を聞くのか、聞くことをどのように構築するのか、といった前提が必要であったために、前回の記事を書いたのでした。 心理的な支援やカウンセリング、心理療法の中で、人の問題について話を聞いていると、それなりの割合で私たちは不満にたどり着きます。...

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「話を聞く」ということ

最近SVのことについて聞かれたり、SVの中で聞かれたりすることがありますので、普段私が気にかけていることを書いてみたいと思います。SVを受けている人の中にも、こんな話聞いたことがないよと思われる方がいると思いますが、機会があればこういう話をしているし、そうでないとしてもこんなことを考えながらSVをしている、ということがいくつかあります。そのうちの1つ、心理士として「話を聞くこと」についてです。 支...

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つむじ曲がりの猫

少し昔話を。 初めてパソコンを買ったのは大学3年の冬でした。それから卒業するまでの間、あまり大学に行くこともない昼夜逆転の生活の中で、長い時間パソコンを相手に過ごしました。それは今でもあまり変わりがないかもしれません。でも、その頃はまだ自分を表現するための何かを探していて、でも実際のところ自分が何を表現したいのかもあまりよく分かっていませんでした。 1つだけ分かっていたのは、キーボードでブラインド...

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抗いとしての悲しみ

人生にはたくさんの喪失が訪れます。新型コロナウイルス感染症によってどれだけの人が亡くなり、どれだけの残された人たちが悲嘆に暮れたでしょうか。ロシアによるウクライナ侵攻だけではなく、ミャンマー、チベット、パレスチナ、イエメン、その他の地域でたくさんの紛争が生じ、たくさんの人が亡くなっています。自然災害でも人為災害でも誰かが亡くなっています。寿命や病気、事故で失われていく命があります。 精神分析は喪失...

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施設養護においてよくあるかもしれない話

質問をいただいて、ある程度施設養育の中でよくある話であるかも知れないと思ってこの記事を書いています。 いただいた質問は、施設の中で職員が子どもに適切な関わりを持つと、その子どもがその職員の関心を引こうとしがみついたり、「試し」行動(という言葉は使っていなかったのですが)をするようになる時にはどうしたら良いか、というものでした。 シンプルに言えば、そうした行動が出るのは仕方がないし、表現された混乱に...

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戦争に寄せて

2022年2月24日、オリンピックが終わり、まだパラリンピックが控えている時に、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始しました。一晩のうちにウクライナ全土に軍を展開させる衝撃的なスピードでした。第三次世界大戦が始まる危機感に世界が揺れました。 ウクライナはソ連崩壊後、親ロシア派の政権によって運営されており、それが長い反対運動の末に2014年に倒されました。それからウクライナは西側諸国の軍事機構であるN...

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米澤氏の「愛着障害」本について:実践編

前回の記事からだいぶ時間が経ってしまいました。内容を要約するのが大変だなと思って手が止まっていたのですが、何となく再開してみる気分になってきたのでもう一度読み直してみました。 思ったところは前回とそれほど変わらないかなと思います。 実践編は理論編よりはひどくないということを書きました。今でもそう思います。首肯する記述やなるほどと思うところも散見されます。今回読み直して思ったのは、とは言え、ちょっと...

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