20世紀の巨人、21世紀の小人たち

インターネットが人々の身近なものになったのは1995年のWindows 95の発売に端を発するのだと思いますが、そのころからずっと回線をつないで来た身としては、インターネットが知のあり方を大きく変えたなと思います。インターネットの黎明期からインターネットによる知の革新のような議論はあって、知識人によるネットワークの構想などもあったのですが、結局のところそれらはどれもあまりうまくいかなかったように思...

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研究会をハイブリッドで行ってみた結果

こちらの記事の続きです。 以下のような設定で研究会を実施してみました。やってみて分かったことを備忘録代わりに残したいと思います。 0.概況 基本的に、最初に想定していた通りの設定でうまくいきました。心配していたハウリングも起きませんでした。ネットへの接続はLANケーブルが使えたので、安定していました。wifiは便利ですが、クリティカルな時はLANケーブルを使う安心感があります。 1.配線 配線は上...

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2系統の音声入力を1つにまとめる

以下の記事の続きです。 研究会をハイブリッドで行うにあたって、オンラインの参加者に音声がはっきりと聞こえるように、発表者・司会者用のマイクと、フロア用のマイクを別に用意しました。フロア用のマイクは手渡しの時間を省けるように、ワイヤレスマイクを用い、1台の受信機で2台のマイクを使える機種(最近で言うと、Lark 150、WIGOII、Blink 500など)を使用する設定を取りました。 その結果、発...

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愛情とアタッチメントを区別する

子どもと大人の発達と臨床におけるアタッチメント理論の重要性が増してきて、それなりの人がこれを知り、語り、使い始めるようになると、さすがに「アタッチメントと愛情は同じものではありません」という話も広がってきました。教科書的にそのように理解されることは大切なことですが、その内実を把握しておくことはもっと大切なことですね。「キリンさんが好きです、でも、ゾウさんの方がもっと好きです」というようなことかもし...

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研究会をハイブリッドで行うための設定

毎年行っている研究会を昨年度はオンラインで開催しました。初めてのオンライン開催ではありましたが、無事に終える事ができて良かったと思っています。ただ、オンラインはやはり距離のある設定なので、集中できれば問題はないのですが、ちょっとした事で集中が途切れることが多く、途切れた時に精神的にその場にいないことがあるのが難しいところだなと思います。 この感覚が面接室での心理療法とオンラインでの心理療法の決定的...

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