アタッチメントの話 01

アタッチメントについて学ぶための動画を作り始めてみました。この後にどのような展開にするのか、特に方向性はありませんが、だいたいいつもの話をすることになると思います。 この動画は子どもや大人の支援に関わる人のために制作しています。子どもを育てる親や、親との問題を抱えた子どもや大人に向けて作成しているものではありません。ご注意ください。 ここで話していることの大部分は、すでに出版した本の中で書いてある...

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屏風の虎と心理療法

精神分析の世界で一者心理学と二者心理学という言葉が出てきたことに示されるように、心理療法のプロセスを、場合によってはサリヴァンに代表されるような精神医学的問題の発生を、他者との内的、外的関係の枠組みで捉えることは、広く行き渡ってきているように思います。これを関係論的な立場と呼んでも良いのですが、それはそれである一つの立場を指す言葉であるので、この枠組みに当てはめられる言葉はそれほどないのですが、関...

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20世紀の巨人、21世紀の小人たち

インターネットが人々の身近なものになったのは1995年のWindows 95の発売に端を発するのだと思いますが、そのころからずっと回線をつないで来た身としては、インターネットが知のあり方を大きく変えたなと思います。インターネットの黎明期からインターネットによる知の革新のような議論はあって、知識人によるネットワークの構想などもあったのですが、結局のところそれらはどれもあまりうまくいかなかったように思...

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研究会をハイブリッドで行ってみた結果

こちらの記事の続きです。 以下のような設定で研究会を実施してみました。やってみて分かったことを備忘録代わりに残したいと思います。 0.概況 基本的に、最初に想定していた通りの設定でうまくいきました。心配していたハウリングも起きませんでした。ネットへの接続はLANケーブルが使えたので、安定していました。wifiは便利ですが、クリティカルな時はLANケーブルを使う安心感があります。 1.配線 配線は上...

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2系統の音声入力を1つにまとめる

以下の記事の続きです。 研究会をハイブリッドで行うにあたって、オンラインの参加者に音声がはっきりと聞こえるように、発表者・司会者用のマイクと、フロア用のマイクを別に用意しました。フロア用のマイクは手渡しの時間を省けるように、ワイヤレスマイクを用い、1台の受信機で2台のマイクを使える機種(最近で言うと、Lark 150、WIGOII、Blink 500など)を使用する設定を取りました。 その結果、発...

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愛情とアタッチメントを区別する

子どもと大人の発達と臨床におけるアタッチメント理論の重要性が増してきて、それなりの人がこれを知り、語り、使い始めるようになると、さすがに「アタッチメントと愛情は同じものではありません」という話も広がってきました。教科書的にそのように理解されることは大切なことですが、その内実を把握しておくことはもっと大切なことですね。「キリンさんが好きです、でも、ゾウさんの方がもっと好きです」というようなことかもし...

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研究会をハイブリッドで行うための設定

毎年行っている研究会を昨年度はオンラインで開催しました。初めてのオンライン開催ではありましたが、無事に終える事ができて良かったと思っています。ただ、オンラインはやはり距離のある設定なので、集中できれば問題はないのですが、ちょっとした事で集中が途切れることが多く、途切れた時に精神的にその場にいないことがあるのが難しいところだなと思います。 この感覚が面接室での心理療法とオンラインでの心理療法の決定的...

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森喜朗名誉会長について

元首相であり、文教族であり、現公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗氏が女性に対する差別発言をした件で批判を受けています。さらに翌日開いた謝罪会見では記者の追求に逆切れし、その夜に出演したニュース番組では、間違ったことは言っていないがオリンピックも近づいている時期も時期だけに謝った旨を語っています。 ご自身が何をして、何を批判され、何を謝罪したのかについて理解す...

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SpatialChat:距離のあるコミュニケーション

新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、オンラインでの講義、演習、事例検討、研修などが盛んに行われるようになりました。カウンセリングや心理療法もオンライン化が進んでいるところがあります。その昔はインターネットには実名を出さない、写真を載せない、プライベートをさらさないといったことがある意味ネット利用の教養であったわけですが、今ではインターネットも生活の一部となり、ネットと現実という対比も意味を失い...

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事件のアセスメント

最近、司法矯正関係での研修が続いたので、その中で触れたところから話題を拾ってみたいと思います。 こういう議論があるのかどうか分からないのですが、未成年者の非行にしろ、成人の犯罪にしろ、事件が起きます。事件が起きないことには非行も犯罪も話が始まらないので、それはそうですね(虞犯の場合に事件と呼ぶのは適切ではないでしょうが、ここでは事件という言葉でまとめてしまいます)。この「事件」は、精神疾患で言えば...

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