(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/09/01 22:35です。) 今年度の犯罪心理学会大会が終わりました。ミニシンポジウムはおかげさまで盛況で、初めて立ち見を経験しました。私がいたから、というわけではなく、今の司法矯正領域のテーマは虐待になりつつあるかもしれない、ということを感じる経験でした。逆に、ひところの発達障害ブームは通り過ぎたような感じがします(もちろん事例としては...
...ACEとアタッチメント
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/08/24 23:19です。) 来週の犯罪心理学会ではACEとアタッチメントについて話をする予定です。すでに配布資料は作っているのですが、両者の関連について簡単にまとめておきたいと思います。 ACEとは幼少期の逆境的経験(Adversed Childhood Experience)のことを指しますが、発端はFelittiらが1998年に出版...
...アタッチメントの視点をとるということ
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/08/18 23:31です。) 7月に行なった講演というかワークショップの資料を使って、アタッチメントと心理療法について何か書こうと思いながら日々がすぎていく今日この頃ですが、それはきっと暑さのせいですね。 アタッチメントについてはそれなりに取り組んできたし、それなりに書いてきたし、それなりに話しても来たのですが、ある時期に自分の中にあった...
...支援対象者が犯罪を行なった時 後編
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/08/11 01:34です。) 支援対象者が事件を起こして捕まった時に、自分の責任をいったん棚上げして落ち着きを取り戻したら、次にできることはなんでしょう。 たとえば子どもの支援をしている時に養育者が捕まったような場合に、残された子どもと家族のケアをどうするかということは考えなければなりません。「父親としての犯罪者」というのは、日本でもそろ...
...支援対象者が犯罪を行なった時 前編
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/08/05 00:08です。) 最近、問い合わせを受けて思ったことなのですが、犯罪に関わる臨床の中では、被害者支援に携わる人への支援や、加害者支援に関わる上での支援などの話はありますが、それ以外の領域で犯罪と関わることになった支援者に対する支援というものはあまり見かけませんね。たとえば社会的養護の領域で関わっていた親が犯罪を行なったとか、精...
...イギリスの司法心理療法事情
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/07/29 00:51です。) 久しぶりにロンドンを訪れてきました。国際精神分析学会の開催に合わせて出かけたわけですが、もう1つの目的はロンドン近郊の司法心理療法を提供している人たちを訪ねていくことでした。まだ情報をうまく整理できていないのですが、メモを兼ねて記しておきます。 犯罪者を社会がどのように扱うかは今でも長い議論のさ中にあります。...
...アタッチメントカフェ
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/07/20 23:23です。) 去年まで3年間、アタッチメントセミナーというものを開催してきました。これはアタッチメントについて学ぶ基礎的なセミナーと位置づけたセミナーで、理論的なこと、査定のこと、臨床的なことの3領域について、本当に基礎的なことに焦点を絞って講師の先生方に講義をお願いしてきました。 当然ながらこのような内容であれば、毎年構...
...子どもの臨床に関わること、あるいは選挙について
(この記事はnoteの転記です。タイプスタンプは2019/07/16 10:13です。) 私はもともと子どもの臨床を志してこの領域に入ってきたわけではありません。実際のところ、今でもそれほどしっかりと子どもの臨床に関わっているとも言えません。どちらかというと子どもの支援や治療に携わっている人たちを側面から支援しているくらいの立ち位置でいると考えています。そのような立ち位置になったのも、この4、5年...
...negative capability その2
(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/07/14 00:30です。) negative capability が文学界においてどのような概念として取り上げられているのかはよく知りません。どのようなところで、どのようなものとして使われているか、なぜこの概念が必要とされているのか、そうした文脈については分からないのですが、精神分析においては前回も取り上げたように、Bionによる再発...
...negative capability その1
(この記事はnoteからの転記です。タイムスタンプは2019/07/05 03:46です。) この1週間ほど、空いている時間を見つけてキーツの書簡集を読んでいました。ジョン・キーツは19世紀初頭に活躍した詩人でした。とは言っても25歳の若さで生涯を閉じており、いくつかの知られた詩を残しはしたものの、それほど売れた詩人とはいえなかったようです。いくつかのオードが評価されていますが(たとえばナイチンゲ...
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