ネット・ゲーム依存症対策条例とアタッチメント

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/03/17 02:11です。) 最近何かと話題の香川県のネット・ゲーム依存症対策条例案ですが、愛着形成の重要性について書かれているということで、法律のことはあまりよく分かりませんが眺めてみました。 まずは素案をご覧ください。 https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/etc/web/upfiles/wr2f...

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実名で発信をすること

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/03/08 00:10です。) 今の若い方はあまりご存知ないかもしれませんが、私がまだ大学院生のころ、臨床心理学の中心は力動的なそれでした。来談者中心療法と精神分析の折衷を掲げる臨床家がたくさんいて、傾聴訓練などが流行ったりもしていました。認知行動療法が出てきたのは2000年代に入ってからでした(日本では)。 精神分析はご存知の通り(とは言...

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子どもの不安に大人ができる(かもしれない)こと

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/03/03 21:27です。) 臨床心理士会、公認心理師協会、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが、新型コロナウイルスの流行を受けて、共同で「感染症対策下における子どもの安心・安全を高めるために」という案内を出しました。これからいくつかの団体から、同様の案内が出てくるかもしれません。 子どもに関わるすべての皆さんへ「感染症対策下における子ども...

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研修会を行なうこと

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/02/26 01:40です。) 研修や講演を重ねていると、すこしだけ心理面接に似ているなと思うことがあります。別に心理面接である必然性は何もなくて、私の中で使える素材がそれくらい、ということだと思うのですが、何が似ているかというと、研修や講演には「主訴」が必要だという点です。 アタッチメントについての研修や講演を依頼されることが多いのですが...

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しつけとアタッチメント

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/02/14 01:02です。) この話題は、ちゃんと書こうと思うと、ちゃんとしないといけないので、本当に覚書のための備忘録のようなものです。アタッチメント形成はおおよそ人生の最初の2年の間を一区切りとして考えることができますが、2歳以降、アタッチメント研究は養育者の関わりの質を課題場面で捉えることが増えてきます。それは子どもにとっては少し難...

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人は歴史の上に衣を纏う

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/02/02 22:20です。) これは別のところでちゃんとまとめた方がいいと思うのですが、覚書として残しておこうと思います。 社会的養護の領域において、現在、施設養護への風当たりは強く、代わりに家庭養護としての里親委託・養子縁組みが推奨されています。確かにアタッチメントの観点に立っても、安定的に養育者との関係を持つことのできる家庭養護の方が...

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安心の基地と安全な避難所

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/01/25 21:36です。) 直接ここに掲載していいかどうか判断に迷うため、引用ではない形で書きますが、少し前に、ツイッターで子どもの安心の基地にはなれないけど、避難場所にならなれると思う、という趣旨の養育者のツイートを見かけまして、なるほど、と思ったので、それはどういうことなのかなと思い、書いています。 先に学術的な話を。 アタッチメン...

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アタッチメントのモデル3

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2020/01/12 00:39です。) ここまでに2つのモデルを紹介しました。どちらも言おうとすることや考え方に大きな違いはないのですが、説明をしようとする現象やその文脈によってモデルの描き方を変えています。けれども、どちらのモデルでも今一つ扱いきれていないものがありました。それが何かということは結局、今回のモデルを思いつくまで分からなかったのです...

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アタッチメントのモデル2(その2)

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/12/31 14:29です。) 前回の続きですが、できるだけ長くならないように書きたいと思います(と思って書き始めたはずなのですが……)。 支援への示唆 支援について説明するにあたって、モデルを再度提示しておきたいと思います。 (1)非行・犯罪の基底に恐れを読み取ること このモデルが臨床的介入について示唆することの1つは、なにより、「非行や...

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アタッチメントのモデル2(その1)

(この記事はnoteの転記です。タイムスタンプは2019/12/25 23:29です。) 前回はアタッチメントの内的プロセスを考える上で基本になる(と私が考えている)モデルを示しました。アタッチメントについて考える時にはいつも安心感がキーワードになるのですが、安心を得るためのニードがどのようにして活性化され、活性化されることでどのような行動が引き起こされ、それに対する養育者(たち)の応答がその後の...

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